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東南アジアでは、人口増加とGDP上昇により、フィンテック企業が大きな成長機会に直面しています。中間層の増加に伴い、多くの国で革新的な金融ソリューションが推進されていますが、中でもベトナムとフィリピンは、それぞれ12%および11%のGDP成長率が見込まれています。
一方で、インドネシアやフィリピン、ベトナムでは、人口が増加しているにもかかわらず、依然として銀行口座を持たない、または銀行口座の利用率が低い人が多く存在しています。こうした市場に向けて、金融包摂プログラムを強化する必要性が高まっています。
このホワイトペーパーでは、東南アジアのフィンテック産業における成長要因と今後の成長可能性について解説しています。
東南アジアにおけるフィンテックのトレンド
急成長するデジタル経済とテクノロジーに精通した若年層に支えられ、東南アジアのフィンテック産業は今後も着実な発展が期待されています。このホワイトペーパーでは、東南アジアにおけるフィンテック産業の成長可能性について、以下の領域に焦点を当てて解説しています。
デジタル決済:モバイルウォレットやQRコードなど、デジタル決済は東南アジアの金融イノベーションを牽引しています。今後も利用が拡大することで、クロスボーダー取引が一層スムーズになり、一般化することが予測されます。
オンラインレンディングと金融包摂の拡大:オンラインレンディングは、東南アジアのデジタルファイナンスに変革をもたらし、重要な収益基盤となっています。融資の申請・承認プロセスを迅速化するとともに、ショッピングや旅行などの日常的なオンラインサービスにローンの利用を組み込むことで、金融サービスを十分に活用していない層からの利用を拡大させています。
東南アジアにおけるインシュアテックの発展:インシュアテックとは、保険分野における革新的テクノロジーの活用を指します。この分野では、マイクロ保険やパラメトリック保険など、金融サービスを十分に活用していない層に向けた、データを活用したオンデマンドの保険が業界を変革しています。これらの企業は、伝統的な保険会社と提携することで急速にイノベーションを進め、市場リーチを拡大しています。
東南アジアにおけるウェルステックの可能性:ウェルステックは、ファイナンシャルアドバイザリーや投資を、所得水準に左右されず誰もが利用しやすいものにしています。この分野では、投資家の資産運用をサポートするロボアドバイザーや、資産ポートフォリオへのアクセス・管理を簡略化するデジタルプラットフォームが活用されています。
東南アジアにおける暗号通貨の普及: 東南アジアでは、メリットに対する関心向上、規制枠組みの整備(明確化と懸念事項への対処)により、暗号通貨の普及が進む見込みです。今後、クロスボーダーでの決済や送金など、暗号通貨の活用方法が拡大することが予測されます。
ぜひホワイトペーパーを無料ダウンロードの上、東南アジアのフィンテック産業に関する最新情報とビジネスチャンスについてご確認ください。
Author
大河原 貴宏
YCP Solidianceシンガポールオフィスのパートナーとして、新規事業の立ち上げ、M&A支援、マーケティング、戦略立案などを担う。