YCPディレクターの松家優香子が、シンガポールの主要メディア「The Straits Times」の記事で、20年以上ぶりにシンガポールへの輸入が再開された米国産の卵について見解を述べました。
本記事では、Contented Henの米国産の卵が、シンガポール国内の50店舗以上のFairPriceで販売開始されたことを取り上げています。価格は、フリーレンジ卵が1ダース12.80シンガポールドル、オーガニック・フリーレンジ卵が1ダース14.80シンガポールドルです。今回の輸入再開は、2026年初めに米国の農業当局とシンガポール食品庁(SFA)の間で、輸出認証基準やトレーサビリティ対策に関する合意が成立したことを受けたものです。
松家は、米国産の卵について、シンガポールで販売されている他のフリーレンジ卵と比較しても、競争力のある価格設定であると指摘しています。特に、Contented Henのオーガニック・フリーレンジ卵は1個約1.23シンガポールドルと、オーストラリアやニュージーランド産の同等のオーガニック卵よりも安価であると説明しています。
一方で、米国産の卵は一般的な卵に代わるマスマーケット向けの商品というよりも、プレミアム商品の新たな選択肢として位置付けられるとしています。動物福祉、オーガニック認証、トレーサビリティを重視する消費者を中心に、今後、需要が徐々に拡大していく可能性があると見ています。
本記事ではさらに、シンガポールが卵の調達先を多様化し、食料供給のレジリエンスを高める取り組みについても紹介しています。小売業者や輸入業者がプレミアム卵の選択肢を拡大する中、米国からの輸入再開も、こうした市場の多様化を示す動きの一つとして捉えられます。
本記事では、主に以下のテーマについて解説しています。
シンガポールのフリーレンジ卵市場における米国産の卵の位置付け
Contented Henのオーガニック・フリーレンジ卵の価格競争力
動物福祉、オーガニック認証、トレーサビリティを重視する消費者を中心とした今後の需要の可能性
記事全文(英語)はこちらからご覧いただけます。
エキスパートプロフィール
松家 優香子(YCPインタラクティブソリューション事業部ディレクター)
シンガポールを拠点とするディレクター。市場調査、金融、コンサルティングの分野で約20年の経験を有し、そのうち16年以上にわたり、東南アジア地域で日系企業、多国籍企業、シンガポール企業、各国のローカル企業の支援に携わってきた。市場戦略、事業開発に加え、官民双方におけるステークホルダーとの関係構築など、東南アジア地域で豊富な経験を有する。